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第29話 美少女となったユナに意識してしまう

作者: みみっく
last update 最終更新日: 2025-07-15 07:00:00

 俺の反応を見て、ユナがいたずらっ子のようにニヤッと笑った。

「わたし、きれいになったぁ? ねぇ……にしし♪ ユウ兄ぃ〜ユウ兄ぃ〜わたしの服を返してぇー♪」

 そう言ってきたので、預かっていた俺の小さな頃に着ていた服を返した。

 服を受け取ると、その場でユナがワンピースを脱ぎだした。せっかくキレイになったのに……わざわざ洗濯はされてるけど、少し臭う服に着替えるのか……と思うけど、それが落ち着くんだろうな。

 じゃなくて……「俺が、いるんだけど!?」と慌てて言った。

 ワンピースを脱ぐと、色白の肌が色っぽく見え、胸のふくらみやピンク色の小さな乳首に目が行ってしまう。ユナが履いていた下着に目を移すと、白いドロワーズではない下着で、ところどころ破れて穴が空いていた。恥ずかしそうに後ろを向くとお尻の部分が破れていて、その穴からきれいな割れ目が見えていた。

 太ももは色っぽく、色白ながらも健康的なほんのりとしたピンク色をしていて、柔らかそうだった。ぼんやりと見とれていると、俺が渡したシャツをユナが着てしまった。しかし、それがまたかなりエロい格好になっていた。エリーの時もそうだったが、少しだぼだぼのシャツが下着を隠す程度の丈で……まるで超ミニスカートのワンピースのようだ。太ももは丸見えの状態で、下着がちらちらと見えている。

「ん? だって……わたしが気を失ってる時に、体を調べたんでしょ? ってことは……わたしの裸を見たんでしょ……? ねぇ……」

 ユナにジト目で見つめられた。

「調べたっていっても、魔法を使って武器の所持とか……毒を持ってるかを調べただけだって! 言い方が悪かったな……」

 そう言いながら、俺は顔を逸らした。

 顔を逸らしたが、ワンピースから出ている部分は健康そうな小麦色に日焼けをしていて、服で隠された膨らみかけの色白の柔らかそうな胸、そして桃色の乳首が魅力的に見えていた。

「ん……そうだったんだぁ。べつに……ユウ兄ぃなら……いいんだけどぉ……♪」ユナはそう言い、再びいたずらっ子っぽく微笑んだ。

 なんだか、ユナって……軽い感じなのか?

「ユナって、住んでた場所でも仲の良い男の子が、いっぱいいたんだろうな」と、思ったことを口に出して聞いてしまった。

「え? あ、違う……! 仲の良い友達はいたよ。でも……好きな人はいなかったし……こんな事は、してないから!」顔を真っ赤にして、必死に言ってきた。

 余計なことを言ってしまったかもな……。俺にはエリーがいるし。今回は、元気になったら……どうするんだ? あれ? どうするんだよ! 元気になったら親元へ返そうかと思ってたんだけど……親に捨てられたのに、親元に返しても捨てられるだけだろ。

 下手をすれば……盗賊や人買いに拐われて……最悪な結末になるだろ。奴隷制度もあるみたいだし……

 ん……!? 好きな人? って、俺のことか? 行く宛がないからか。

「ご飯できましたよ? 魔法の方は成功ですか……? ……え!?」食事の用意ができたと言いに来たエリーが驚いていた。

「誰です!? え? その子、あの女の子なのですか……? 可愛らしい子になっていますね……」ユナを、じろじろと見つめていた。

「あぁ、魔法は成功したぞ。見ての通り、洗浄魔法っていうのを試していたんだ」自慢げに俺が言うと、エリーが不満そうな表情をした。

「……わたしにも使って欲しかったのです。臭いとか気にしていたのですよ……」とエリーが呟いた。

 そう言われると、俺も気になっていたんだよな。自分も水浴びとかしてなかったし、女の子のエリーならなおさら気にするよな。

 でも、さっき水浴びをしてきたばかりだし……明日、二人で使ってみるか。

「明日、使ってみようか。さっき水浴びをして、エリーに洗ってもらったばかりだしな」と笑顔で言った。

「水浴びぃ!? それ……ズルい。ユウ兄ぃ……ズルーい……!」ぷくーと頬を膨らませたユナが呟いた。

 ……これ、面倒になるやつじゃ……?

「ユナ、今度一緒に行こう! な? エリーがせっかく作ってくれた食事だぞ!」もう、強引に食事をして落ち着かせよう。話題も変えて……

「う、うん。お腹すいたぁ……。何日も少ししか食べてないんだぁ〜」ユナが甘えて、俺に抱きついてきた。先ほどとは違い、すべすべした肌の感触に、顔の汚れや髪の毛がキレイになり、美少女になっていて意識してしまう。

 チラッとエリーを見ると気にしている様子もなく……安心した。まあ、ここに来る時に背負っていたしな。

 食事を三人で始めた。ユナの今後についての疑問をエリーに聞いてみた。

「なあ、エリー。ユナって、どうするつもりなんだ?」

 エリーが首を傾げた。「どうって……? 元気になったのなら親元へ返すのでは?」俺が思っていたことと同じだった。

「ユナは……親に捨てられたんだって。それで、親元へには返せないんだ。下手に返せば……盗賊や人買いに捕まり、最悪な人生を送る羽目になるぞ」と、さっき考えていたことを言った。

「そ、そうですか……。うちで面倒を見ますか? わたしも一人では……家事が……苦手ですし。ユナちゃんは、家事は出来るのですか?」とユナを見つめてエリーが聞いた。

「うん。家事は手伝いをしてたよ。料理もできるー♪」と笑顔で答えた。

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